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ポンドは米ドルが基軸通貨となる前には世界の基軸通貨でした。
今でも欧州時間(日本時間15時~24時)の為替取引においてユーロドルとともに取引の中核を担う通貨となっています。
アジアと米国の時間帯を取り持つ位置にあることから同一時間帯でアジア・欧州・北米の参加者が同時に為替売買を行うことが可能であるためポンドを中心に、ポンド米ドルやポンド円、ポンドクロスは高いボラティリティを誇っています。
高いボラティリティの通貨であるポンドはスキャルピングを行うトレーダーにとっては、収益機会が多くもっとも適した通貨と言われています。
ポンドの変動要因としては英国の金融政策、経済指標、政治的要因、ポンドクロス取引が主な要因として挙げられています。
◆金融政策
米国は政策金利に関し新型コロナウイルスによる新型肺炎の感染拡大による急激な経済環境悪化に対応した金融緩和を2021年3月に停止。政策を転換し利上げに踏み切り2022年12月には4.25%まで政策金利を引き上げており、更に2023年2月と3月に利上げを予定していて、少なくとも0.50%の利上げが行われると考えられています。
英国も新型コロナウイルスの影響から2020年3月に政策金利を0.5%引き下げ、更に3月19日、政策金利を0.15%引き下げ過去最低の0.1%にしましたが高まるインフレ圧力に対抗するため、2021年12月に米国に先駆けて0.25%に利上げをしており、その後も段階的に利上げをした結果、2022年12月には3.50%となっています。
英国はインフレを抑えるために今後も金融引き締めを継続する旨を明言しており、米国同様2月3月の利上げが視野に入っています。
◆経済指標
2020年の英国経済は新型コロナウイルス感染拡大防止のためロックダウンを行った影響もあり景気鈍化が鮮明となりました。
2019年に+1.7%であった実質GDP成長率は2020年は-9.3%と先進国平均‐4.4%を大きく下回る数字となりましたが、ワクチン接種率の高さのおかげで、世界に先駆けてコロナ後遺症から立ち直って景気を回復させ、2021年は7.4%、2022年は3.6%と先進国平均を上回りました。しかしBOEは2023年、2024年はマイナス成長を予想しており家計部門の可処分所得減少、エネルギー価格の急騰もあって英国景気は深刻な下押し局面となると考えられています。
◆政治的要因
2020年12月末が移行期間の終了であり秩序なき離脱は英国にとって経済的に見て大きな打撃となると考えられてきましたが、実際に離脱したあとでは当初の混乱はあったにせよ考えられていた経済的困難がさほど大きくはなく、ブレグジット後を悲観した過度なポンド売りで2020年3月には1.14台前半まで売られたポンド米ドルはその後買い戻しが強まり堅調な推移となっており2021年6月には1.4250まで大きく反発しています。
その後新型コロナ変異種による感染再拡大が英経済に及ぼす影響もあって、徐々にポンド売りが強まりました。 更にジョンソン首相が7月に政権や党幹部の不祥事、自身のコロナ禍でのパーティの責任を取る形で辞任を表明しました。2022年9月6日にリズ・トラス氏が首相に就任し、選挙公約である『減税・国民保険料などの引き下げ』を9月23日に発表しましたが、財源は国債発行が柱であったため、財政悪化懸念でポンドが暴落、9月26日には1.1250レベルから一気に1.04183まで急落する展開となりました。大型減税の財源が国債増発であったことに市場が反発した形で、10月5日に一旦は1.14947まで戻したポンド米ドルでしたが再び1.100を割り込む動きとなり、結局トラス首相は与党内での信頼も失い就任わずか45日で10月20日に首相辞任表明を余儀なくされましたが、これを境にポンド米ドルは戻る展開となって、12月14日には1.24461まで戻しています。
後継首相であるスナク氏は金融業界出身で財務相も務めた経験もあり、財源の裏付けのない減税案を批判し財政立て直しを図るべきと明言して首相になった経緯から、今後の景気後退にどう対処するのか、増税をせずにいかに英国経済を深刻な落ち込みから回避させるのか難しい舵取りを担うこととなります。
◆ポンドクロス取引
クロス取引の値動きで一番影響が大きいと思われるのはユーロポンドの値動きです。
2018年後半は0.9100近辺の抵抗線と0.8600のサポートで推移していましたが2019年になってユーロ圏の経済が極端に悪化し0.8600を割り込み0.84669まで下落する展開となりました。
しかし0.8400までは下がらずメイ首相の辞任表明やBrexit党の大躍進から「合意なき離脱」の可能性が高まっておりポンド売りが鮮明となって2019年8月には0.93251まで大きく買い戻しが 進みました。2019年夏以降、欧州景気の低迷が鮮明となって欧州中銀は量的金融緩和を再開、更にマイナス金利も深掘りするに及び、政策金利を下げない英国との差が浮き彫りとなって ユーロポンドは下落して2019年12月と2020年2月に0.8280近辺の安値を付けてチャートの形がダブルボトムとなりました。
0.8600を超えてからテクニカル的な買い戻しが強まったこと、更に英国が2020年3月に2回政策金利を引き下げたことでポンド売りが強まり0.95051高値まで大きく買い戻しが入っています。 その後、欧州景気の悪化を背景に0.86700まで再び売られたあと、2020年12月末の移行期間終了を前にポンド売りが強まって2020年9月には0.92924まで上昇する場面もありました。ところがいざ離脱してみると英国経済に思っていたほど悪影響が出なかったこと、欧州景気の回復の足取りが重たく英経済と比較しポンドの英上げ思惑と欧州金利横ばいないしはテーパリング着手の遅れを考えるとユーロ売りポンド買いの流れが強まり2022年3月には0.82026と 0.8280近辺のダブルボトムを割り込んで安値を付けています。一旦0.87217まで戻した後、ジョンソン首相が辞任を表明、これでポンドの買戻しとなってユーロポンドは下落。0.83388まで下がったあと、2022年9月には後継内閣であるトラス政権の公約実施を嫌気、財政悪化懸念で激しくポンド売りが進みました。対ドルで37年ぶりの安値を付け、ユーロポンドは0.92326まで跳ね上がっています。
しかし市場から激しくノーを突き付けられたトラス首相がわずか45日で退陣。これをきっかけにポンドが買い戻されて12月1日には0.85474まで下落しました。12月15日にECBが政策金利を0.50%引き上げ、声明で「一段の金利上昇を見込む」「金利は安定したペースで大幅に上昇する必要がある」と表明。これでユーロポンドは0.8600近辺から大きく上昇、1月13日には0.88973までタッチしています。
ポンド米ドルの月足・日足を見るとトレンドはポンド買いが続く可能性が高いと判断します。2022年9月の安値である1.04183は37年ぶりでトラス政権の「成長プラン」に市場が反発、ポンド売り、債券価格急落(長期金利急騰)と市場が反応したからでしたが、党内からも支持を失い45日で辞任したことでスナク新首相にバトンタッチ。却ってあく抜け感と今後の期待(少なくともトラス政権よりましだろう)から12月には1.24541まで上昇。現状は2022年8月の1.22936を超えており、テクニカルで見たら1.2500を超えれば次の抵抗線は2022年5月の1.26673。これを越せば1.3000まで強い抵抗線がない状態なので、目先は上に行きたそうな展開に見えています。
ポンド円は160円割れからロングの投げが入り、156円から下はトラス政権の「成長プラン」に対する市場の拒絶、150円を付けた後の急激な上昇は強烈なショートカバーと「所得税最高税率45%を40%に引き下げを撤回」が主な理由。止まると思ったショートカバーが172円台まで続いたのはドル円の急騰と大きく市場がポンド売りに傾いてしまっていたからでした。日本政府・日銀のドル円でのドル売り介入警戒感もあり、大きく買い上がることは避けたいイメージで167円から169円は引き付けて売り場探しを行いたいと考えていましたが、オーバーシュートで172円台までタッチしたものの、その後日銀のドル売り介入をきっかけにドル円が151円95銭から127円台まで急落したことでポンド円も155円台まで急落しました。
目先は156円-162円で揉み合いとなっていますが、ポンド米ドルの上昇によっては163-165円までの上値はありそうな感じに見えており、押し目買いスタンスで臨みたいイメージです。
2023年1月20日現在
GBP/JPY:160.650
GBP/USD:1.24029
欧州時間のメジャー通貨として流動性も高く価格の上下が激しくスキャルピングやデイトレードなど短期の売買を行うには扱いやすい通貨です。
特にポンド円は東京の外国為替証拠金取引で人気が高く、値動きが激しいため収益チャンスがいっぱいある通貨ペアです。
動きやすい時間帯は欧州参入時の東京午後4時~5時と、NYの朝方である東京午後9時~10時ごろですが、昨年12月1日から12月末のボラティリティはポンド円が最も高く、トレードチャンスが最も多い通貨ペアとなっています。
米ドル円の動きの振幅を大きくしたような動きが特徴のポンド円。
米ドル円の影響とポンド米ドルの影響を同時に受けるが、総じてドル円の影響の方が大きいことが多く、ポンド円の方向感は米ドル円と同じ方向感を持っていればまず大きくはやられません。
レンジで取引されている時には上下逆張りでいいのですが、レンジブレイクは売り上がったり、買い下がったりせずに流れについて行くことを第一に考えます。(損切りしてポジションをひっくり返す)
ポンド円はキャンペーンの最強通貨であり、取引数量同時併用申し込みが可能であるため、取引数量をポンド円キャッシュバック、最高級黒毛和牛、そしてメイン食品キャンペーンにも利用できるメリットがあります。
しかもスプレッドは業界最狭水準!
キャンペーンの中でポンド円の強さは際立っています!
まずはボリンジャーバンドの2~4シグマとセンターラインを引きましょう。
センターラインは識別しやすくするために太線で描いています。
更に5の移動平均線を赤で追加します。
具体例は1分足のローソク足。
センターラインの方向で、下降 ⇒ 上昇とトレンドを把握します。
上昇トレンドの時にはポンド買いから入ります。下落トレンドの時は売りから入ります。
センターライン(21移動平均線)を5の移動平均線が下から切り上げて上昇するタイミングで1分足が確定したら買いで参入します。
騙しに会う事もありますが、1分の足が確定してからトレンドに乗ってみましょう。
この場合は+2シグマに当たって揉み合い始めたところで利食い。
下落している最中はどこまで下がるかはっきりしないので、買いは危険です。
戻りかけてから買うようにしたいです。
青い〇で買い参入、赤い〇で売り参入が3回出来ています。
センターライン(21移動平均線)が上昇中で5の移動平均線が上から下がってきてもセンターラインできれいに跳ね返されてしまう時には直近高値を超えて上がるときには(水平線ブレイク)素直に上昇に付いていくようにしましょう。
ポンドは動き始めたら一方向に動くことが多いので、逆張りは非常に危険です。
順張りでポジションを取り、利が乗ったら更にポジションを積み増すような利乗せも有効なトレーディングです。
トレンドライン・水平線を意識して、高値、安値を更新する動きがあったら、逆指値(順張り)で付いて行くようなトレーディングの方が大相場を取れる可能性が高いです。
ただし想定した動きにならず逆に動くような場合には最初に設定した損切りポイントでは水準を変更せずに、しっかり損切りするようにしましょう。
直近高値を上回ったり、直近安値を下回ったら素直に順張りで付いてゆくトレードしてみましょう。 図の緑の○が直近高値を超えたタイミングで流れについていく参入を示しています。かなり有効な参入方法であることがお判りいただけると思います。
資金管理をしっかりと行い、証拠金いっぱいにポジションを建てないことが大切です。
難しいテクニカルを使わなくても、直近高値、安値で水平線を引き、これを越えてきたら順張りする短期トレードも是非試して欲しいと思います。
※このレポート(2023年1月20日時点の情報)は情報提供を目的とし、投資の断定的判断を促すものではありません。取引における最終的な判断は、お客様自身で行うようにしてください。この情報により生じる一切の損害について、当社は責任を負いません。本レポート中の意見等が今後修正・変更されても、当社はこれを通知する義務を負いません。著作権はヒロセ通商株式会社に帰属し、無断転載を禁じます。
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業務内容:第一種金融商品取引業 商品先物取引業
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