■広告表示スプレッドの掲示率実績はこちら

※ 単位:1pip=0.0001ドル
スプレッドは完全固定されたものではございません。流動性の低い時間帯や経済指標発表時等の例外的な事象、さらに天変地異等の突発的な事象によっては、スプレッドが広がり、約定結果が上記スプレッドと合致しない場合もあります。スプレッドの配信はとなります。当社の都合により予告なく変更または終了になる場合がございますので予めご了承ください。米ドル/円、ユーロ/米ドル、ユーロ/円、ポンド/米ドル、ポンド/円、豪ドル/円の大口のスプレッドは原則固定の対象外です。

【ポンド】

ポンドは米ドルが基軸通貨となる前には世界の基軸通貨でした。
今でも欧州時間(日本時間15時~24時)の為替取引においてユーロドルとともに取引の中核を担う通貨となっています。
アジアと米国の時間帯を取り持つ位置にあることから同一時間帯でアジア・欧州・北米の参加者が同時に為替売買を行うことが可能であるためポンドを中心に、ポンド米ドルやポンド円、ポンドクロスは高いボラティリティを誇っています。
高いボラティリティの通貨であるポンドはスキャルピングを行うトレーダーにとっては、収益機会が多くもっとも適した通貨と言われています。

【ポンドの変動要因】

ポンドの変動要因としては英国の金融政策、経済指標、政治的要因、ポンドクロス取引が主な要因として挙げられています。

◆金融政策
米国は政策金利に関し2023年7月に5.25%まで引き上げましたが、2024年9月から金融政策を変更し2024年12月には4.25%まで引き下げました。その後金利は据え置かれていましたが2025年9月に0.25%の利下げを行い4.0%としました。年末までにあと2回、利下げが行われる可能性が出てきています。
英国も高まるインフレ圧力に対抗するため、2021年12月に米国に先駆けて0.25%に利上げをしており、その後も段階的に利上げをした結果、2023年8月には5.25%となっていました。
2024年8月に4.75%に利下げを開始。その後2回会合ごとに0.25%ずつ政策金利引き下げを行い2025年8月に4.00%とし、2025年9月は金利を据え置いています。

9月の金利据え置きに関しては9名のうち7名が据え置き、2名が0.25%の利下げを支持しました。11月6日と12月18日に年内あと2回の会合が予定されていますが、英国中央銀行はインフレ率が今後2%に向かって低下するとみており、ベイリー総裁は段階的で慎重な利下げを続ける考えを示しています。このことから金利低下の規則性からも11月には0.25%の利下げをおこなわれると考えます。

◆経済指標
英国はワクチン接種率の高さのおかげで、世界に先駆けてコロナ後遺症から立ち直って景気を回復させ、経済成長率は2021年は8.58%、2022年は4.84%と先進国平均6.0%、2.9%を上回りました。しかしBOEは2023年、2024年はマイナス成長を予想しており家計部門の可処分所得減少、エネルギー価格の急騰もあって英国景気は深刻な下押し局面となると考えていて、実際に2023年の先進国平均経済成長率1.7%に対し英国は0.40%、2024年は1.8%に対し1.10%と先進国平均に届きませんでした。

◆政治的要因
ジョンソン首相が2022年7月に政権や党幹部の不祥事、自身のコロナ禍でのパーティの責任を取る形で辞任を表明しました。2022年9月6日にリズ・トラス氏が首相に就任し、選挙公約である『減税・国民保険料などの引き下げ』を9月23日に発表しましたが、財源は国債発行が柱であったため、財政悪化懸念でポンドが暴落、9月26日には1.1250レベルから一気に1.04183まで急落する展開となりました。大型減税の財源が国債増発であったことに市場が反発した形で、10月5日に一旦は1.14947まで戻したポンド米ドルでしたが再び1.1000を割り込む動きとなり、結局トラス首相は与党内での信頼も失い就任わずか45日で10月20日に首相辞任表明を余儀なくされましたが、これを境にポンド米ドルは戻る展開となって、12月14日には1.24461まで戻しています。
後継首相であるスナク氏は金融業界出身で財務相も務めた経験もあり、財源の裏付けのない減税案を批判し財政立て直しを図るべきと明言して首相になった経緯から、今後の景気後退にどう対処するのか、増税をせずにいかに英国経済を深刻な落ち込みから回避させるのか期待されてスナク政権は2022年10月25日に発足しました。地に落ちた保守党の党首としてスタートさせた経済政策はトラス前首相の景気浮揚を狙った大規模減税という財政膨張の経済政策から大規模増税と歳出削減という真逆の財政再建に舵を切った訳ですが、結果的にはこれが英国経済を悪化させる結果となりました。2024年7月に実施された総選挙の結果、14年ぶりの政権交代が実現し、スナク首相は辞任。穏健左派のキア・スターマーが率いる労働党は、全650選挙区のうち411選挙区で勝利を収める大勝利となりました。しかし難民対策の遅れ、経済低迷、国民保健サービスの待ち時間問題などで、スターマー政権は支持率が低迷しました。追い打ちをかけたのがアンジェラ・レイナー副首相が不動産取得税を過少に納めていた責任を取って辞任したことでした。労働党支持率は一時39%もありましたが、直近の世論調査では20%を割ることも珍しくなくなっています。


◆ポンドクロス取引
クロス取引の値動きで一番影響が大きいと思われるのはユーロポンドの値動きです。
2018年後半は0.9100近辺の抵抗線と0.8600のサポートで推移していましたが2019年になってユーロ圏の経済が極端に悪化し0.8600を割り込み0.84669まで下落する展開となりました。
しかし0.8400までは下がらずメイ首相の辞任表明やBrexit党の大躍進から「合意なき離脱」の可能性が高まっておりポンド売りが鮮明となって2019年8月には0.93241まで大きく買い戻しが 進みました。2019年夏以降、欧州景気の低迷が鮮明となって欧州中銀は量的金融緩和を再開、更にマイナス金利も深掘りするに及び、政策金利を下げない英国との差が浮き彫りとなって ユーロポンドは下落して2019年12月と2020年2月に0.82740近辺の安値を付けてチャートの形がダブルボトムとなりました。
0.8600を超えてからテクニカル的な買い戻しが強まったこと、更に英国が2020年3月に2回政策金利を引き下げたことでポンド売りが強まり0.94977高値まで大きく買い戻しが入っています。 その後、欧州景気の悪化を背景に0.86700まで再び売られたあと、2020年12月末の移行期間終了を前にポンド売りが強まって2020年9月には0.92916まで上昇する場面もありました。ところがいざ離脱してみると英国経済に思っていたほど悪影響が出なかったこと、欧州景気の回復の足取りが重たく英経済と比較しポンドの英上げ思惑と欧州金利横ばいないしはテーパリング着手の遅れを考えるとユーロ売りポンド買いの流れが強まり2022年3月には0.82026と 2019年12月の0.8274近辺のダブルボトムを割り込んで安値を付けています。一旦0.87209まで戻した後、ジョンソン首相が辞任を表明、これでポンドの買戻しとなってユーロポンドは下落。2022年7月に0.83388まで下がったあと、2022年9月には後継内閣であるトラス政権の公約実施を嫌気、財政悪化懸念で激しくポンド売りが進みました。対ドルで37年ぶりの安値を付け、ユーロポンドは0.92236まで2022年9月に跳ね上がっています。
しかし市場から激しくノーを突き付けられたトラス首相がわずか45日で退陣。これをきっかけにポンドが買い戻されて12月1日には0.85474まで下落しました。12月15日にECBが政策金利を0.50%引き上げ、声明で「一段の金利上昇を見込む」「金利は安定したペースで大幅に上昇する必要がある」と表明。これでユーロポンドは0.8585近辺から大きく上昇、2023年2月3日には0.89784まで上昇しました。しかし0.9000を手前に上値が重たくなって徐々に下落。英中銀の利上げ幅が大きかったこと、スナク首相の手腕に期待感が高まったことを背景にポンドが買われユーロポンドは下落が続きました。
2023年8月に0.84925まで下落したあと、2023年11月には0.87657まで買い戻されましたが、上値は重たく再びユーロ売りトレンドが明確となりました。2024年7月に実施された総選挙の結果、14年ぶりの政権交代が実現し、スナク首相は辞任。穏健左派のキア・スターマーが首相となり、期待をもって0.83766までポンド買いとなりました。その後0.86244まで2024年8月に英国利下げ開始を受けてユーロが買い戻されていますが0.86台の重たさが鮮明となってユーロ売りが継続。2024年12月には0.82220まで下値追いする動きとなっています。その後0.82台で下値を固め、2025年4月には0.8500を超えて0.87371まで上昇しましたが0.8750が非常に重たく2025年5月に0.83553まで下落。しかし英国の経済が悪化したことでユーロポンドは2025年7月には0.87521まで上昇。現在は2023年11月の高値0.87657を目指しており、テクニカルで見て0.87657を抜けたら2023年1月29日の高値0.89784を超えて0.90台まで跳ねる可能性はありそうです。



【2025年10月以降の相場観】

ポンド米ドルの月足を見ると長期トレンドはポンド売りが続いている状態と判断します。2022年9月の安値である1.04183は37年ぶりでトラス政権の「成長プラン」に市場が反発、ポンド売り、債券価格急落(長期金利急騰)と市場が反応したからでしたが、党内からも支持を失い45日で辞任したことでスナク新首相にバトンタッチ。却ってあく抜け感と今後の期待(少なくともトラス政権よりましだろう)からとポンド買いとなりました。2024年7月のスナク首相辞任、その後のスターマー首相就任後の期待感のポンド買いもあって2024年9月に1.32658まで上昇しましたが2025年1月に1.20996まで失速。しかし全般的なドル売りの影響から2025年7月には1.37885まで上昇しました。ただし月足で見た場合には2018年の1.43760,2021年の1.42501が上値抵抗となっており1.43760を越して初めて長期トレンドが買いになると考えらえます。したがって現在は目先は上ですが1.42501や1.43760のレジスタンスを越せるかどうかをトライしている最中と見ることができるでしょう。越せないと1.2000割れまで再び下がる可能性が出てきます。

日足では2025年1月の1.20996から2025年7月の1.37885まで上昇した後、8月に1.31364まで下落していますが、再び9月に1.37260まで盛り返してきました。これは英国の第2四半期のGDPが好調で、労働力と賃金の伸びが安定しており、ポンド買いとなっているためです。金利面では英国中央銀行の慎重な緩和シグナルに対し、米国では年末以降も金利低下が見込まれている事から金利差がポンドに対して有利に働くためです。現在は1.31364を割り込まなければ1.4000の方向に動き、1.4250~1.4376の上値抵抗線を越せるかどうかを今後試すものと思われます。 ポンド円は2022年9月の167.166からトラスショックで149.945まで急激に下落しましたが2022年10月のスナク政権発足で経済回復の期待感から10月末には172.129まで急騰しました。日本政府・日銀のドル円での2022年10月のドル売り介入をきっかけにドル円が151円95銭から127円台まで急落したことでポンド円も2023年1月には155円台まで急落しました。 その後ドル円が2024年7月に161.949まで上昇したことで、ポンド円も同月に208.111まで急騰しましたが、再度日本政府・日銀のドル売り介入が2024年4月と7月に入ったことで2024年9月にはドル円が139.578まで急落。連れてポンド円も180.087まで急落しました。ドル円はその後旺盛なドル買い需要に支えられて2025年1月に158.877まで上昇しましたが、介入警戒感や日銀の利上げもあって2025年4月には139.889まで下落。ポンド円も199.804まで上げた後、ドル円に連れて2025年4月に184.375まで下げました。この後はインフレ指標が思ったほど低下せず米金利引き下げ見通しが弱まりドル円が買われたこともあって、ポンド円は2025年9月にはなんと201.266と2024年高値である208.111を狙う動きとなっています。
ポンドドルが1.40を超えて上昇してくれば、ポンド円は上値追いする可能性が高く、ポンドドルが続伸して1.43台を狙う展開となれば、ポンド円は208.111を突破して2008年8月以来の216円台を目指す可能性が出てくると思われます。


2025年9月28日現在
GBP/JPY:200.437
GBP/USD:1.34059








【ポンドの通貨としての特長】

欧州時間のメジャー通貨として流動性も高く価格の上下が激しくスキャルピングやデイトレードなど短期の売買を行うには扱いやすい通貨です。ポンドクロスは2025年8月の実績では上位10通貨ペアのうち、ポンド/NZ、ポンド/円、ポンド豪ドル、ポンド/米ドルの4通貨ペアがトップ10にランクインしています。
特にポンド円は東京の外国為替証拠金取引で人気が高く、値動きが激しいため収益チャンスがいっぱいある通貨ペアです。
動きやすい時間帯は欧州参入時の東京午後4時~5時と、NYの朝方である東京午後9時~10時ごろです。

【ポンド円取引メリット】

米ドル円の動きの振幅を大きくしたような動きが特徴のポンド円。
米ドル円の影響とポンド米ドルの影響を同時に受けるが、総じてドル円の影響の方が大きいことが多く、ポンド円の方向感は米ドル円と同じ方向感を持っていればまず大きくはやられません。
レンジで取引されている時には上下逆張りでいいのですが、レンジブレイクは売り上がったり、買い下がったりせずに流れについて行くことを第一に考えます。(損切りしてポジションをひっくり返す)
ポンド円はキャンペーンの最強通貨であり、取引数量同時併用申し込みが可能であるため、取引数量をポンド円キャッシュバック、最高級黒毛和牛、そしてメイン食品キャンペーンにも利用できるメリットがあります。
しかもスプレッドは業界最狭水準!
キャンペーンの中でポンド円の強さは際立っています!

【ポンド円短期取引(スキャルピング)チャート参照】

まずはボリンジャーバンドの2~4シグマとセンターラインを引きましょう。
センターラインは識別しやすくするために太線で描いています。
更に5の移動平均線を赤で追加します。
具体例は1分足のローソク足。
センターラインの方向で、下降 ⇒ 上昇とトレンドを把握します。
上昇トレンドの時にはポンド買いから入ります。下落トレンドの時は売りから入ります。
センターライン(21移動平均線)を5の移動平均線が下から切り上げて上昇するタイミングで1分足が確定したら買いで参入します。
騙しに会う事もありますが、1分の足が確定してからトレンドに乗ってみましょう。
この場合は+2シグマに当たって揉み合い始めたところで利食い。
下落している最中はどこまで下がるかはっきりしないので、買いは危険です。
戻りかけてから買うようにしたいです。
青い〇で買い参入、赤い〇で売り参入が2回出来ています。
センターライン(21移動平均線)が上昇中で5の移動平均線が上から下がってきてもセンターラインできれいに跳ね返されてしまう時には直近高値を超えて上がるときには(水平線ブレイク)素直に上昇に付いていくようにしましょう。
ポンドは動き始めたら一方向に動くことが多いので、逆張りは非常に危険です。
順張りでポジションを取り、利が乗ったら更にポジションを積み増すような利乗せも有効なトレーディングです。
トレンドライン・水平線を意識して、高値、安値を更新する動きがあったら、逆指値(順張り)で付いて行くようなトレーディングの方が大相場を取れる可能性が高いです。
ただし想定した動きにならず逆に動くような場合には最初に設定した損切りポイントでは水準を変更せずに、しっかり損切りするようにしましょう。

直近高値を上回ったり、直近安値を下回ったら素直に順張りで付いてゆくトレードしてみましょう。 図の緑の○が直近高値を超えたタイミングで流れについていく参入を示しています。かなり有効な参入方法であることがお判りいただけると思います。
資金管理をしっかりと行い、証拠金いっぱいにポジションを建てないことが大切です。
難しいテクニカルを使わなくても、直近高値、安値で水平線を引き、これを越えてきたら順張りする短期トレードも是非試して欲しいと思います。


※このレポート(2025年9月28日時点の情報)は情報提供を目的とし、投資の断定的判断を促すものではありません。取引における最終的な判断は、お客様自身で行うようにしてください。この情報により生じる一切の損害について、当社は責任を負いません。本レポート中の意見等が今後修正・変更されても、当社はこれを通知する義務を負いません。著作権はヒロセ通商株式会社に帰属し、無断転載を禁じます。 ※このページの各数値については、万全を期して、表示しておりますが、取引の判断材料とされる場合等においては、お客様自身で、各数値のご確認いただきますようお願い申し上げます。

会社概要

商号:ヒロセ通商株式会社
業務内容:第一種金融商品取引業 商品先物取引業(店頭商品デリバティブ取引)
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
許可  :農林水産省 経済産業省
加入協会等:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)
      日本証券業協会 日本商品先物取引協会
      日本投資者保護基金
本社:〒550-0013 大阪市西区新町1丁目3番19号 MG ビル
TEL:0120-63-0727(フリーダイヤル) 06-6534-0708(代表)
FAX:0120-34-0709(フリーダイヤル) 06-6534-0709
勧誘方針
個人情報保護方針